第1章 ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
【静夜】
広いリビングの、
中央に置かれたソファー
そこに深く体を預けて
携帯片手に、
ゲームで時間を潰す
部屋の端からは、
カタカタとキーボードを打ち込む音が響いていて……
チラリと覗いた横顔は、真剣そのもの
もう少し……かかるかな
音を消したままの画面に視線を戻し、
ゲームを再開した
だけど……
しばらくすると途絶えた機械音と
眼鏡を外している姿に気付く
直ぐにゲームを中断し
ジーンズのポケットに、それを突っ込んだ
ぶつかる視線
さっきまでの仕事モードと打って変わって、
柔らかい笑みを浮かべた待ち人に……
俺も、笑って見せた
「潤、
そろそろ……いいかな?」
その言葉に反応して、
すぐに立ち上がると……
腕を引いて、
ソファーに誘った
今日もまた、
いつもの夜が始まる
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