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DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第4章 ✽+†+✽――✽+†+✽――


【世界のすべて 2】




「ほらサトシ
気持ちいいだろ?」



男は俺の下半身に顔を埋めると、勃ち上がる中心に刺激を与えた


"キタナイ"

"コワイ"


そう、いくら泣いても止めてくれなくて


逃げようとしたら、頬を強く叩かれた


ジンジンと焼けるような痛みを感じながら、押し寄せる何かに恐怖心が宿る



「なんっ…か、変っ!やっ……」



大きく開かれた脚がビクビクと震え、
白い体液が放たれたのがわかった


経験したことのない脱力感と快楽


羞恥心と罪悪感



はぁはぁ胸を上下させ、朦朧とする俺に、男は言った



「サトシは
悪い子だね」



嘲笑うかのような顔


ワルイコ……?


身体中の血液が逆流し、急速に冷める身体


途端に身体が震え出す




それに気付いた男は、大丈夫だと囁いて

白濁で汚れた掌を俺に見せながら



「悪い子は、
ちゃんとお仕置き受けなきゃね?」



縋るように、震える掌を男に重ねた



そのうち、
男にいろんな事を教え込まれた俺は



ある店に連れて行かれた


稼げるようになれば、母ちゃんが喜ぶし、少しは報われるからと……


それが、ユウさんとの出会いだった



こうする事でしか居場所のない俺を、あの人は救ってくれた



売値を引き上げようと
ハジメテを装えと強要する男の言いなりの俺に


気付いてるクセに嘘に付き合ってくれた


逃げたしたところで、
俺に帰る場所なんてなかったから


母ちゃんが必用としてんのは、俺じゃなく側にいてくれる男だ




薄々気付いてた

いつもより母ちゃんは優しかった

たぶん、俺を売りに行くことを知っていたんだろう


ふたりで決めたのか、
男に嫌われたくないと頷いたのか


そんなのわからないけど、考えたって意味はない




気付かないフリをしてないと

俺はきっと、捨てられてしまうから……




だから、この場所を選んだんだ


可哀想だと、汚れていると思うだろうけどね


俺は、こんな場所だから救われたんだ



わかる?


太陽の下、生きてきた事がないからね


表に出ると、俺はその眩しさに


瞳さえ開いてけない


この汚れた身体も、きっと溶けてなくなってしまう



この身が果てるまで、
俺はこうして、生きてくんだ




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