• テキストサイズ

DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第3章 ゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈


【刻印 4】






触れるだけで反応する身体も


吸い付くような肌の感触も


指先が全て記憶してる




熱っぽい吐息


逸らした顎から流れる汗


上下する整った胸のラインでさえ、






見なくたって、


その妖艶な姿は、


頭に焼き付いたまま






わざと抵抗する素振りで、
身体を強張らせ、切な気に寄せる眉間




全ては……誰の為?







懺悔のつもり?



潤くんに?



それとも俺に?





そうやって、曖昧な優しさを振り撒いて……





一体いつまで、



同じことを続けるつもりなの?






「あっ……ン…は…ぁ……」





喘ぎ声は次第に高くなり、


羞恥を掻き捨て、淫靡な様を曝して……





翔くんが乱れる程に




気持ちは自分でも




驚くくらいに冷めてく……





「さ…とし…く…?」






下にいる翔くんが…



俺の頬に手を伸ばし、その指先が触れた





驚いて見開いた瞳が、


ただ俺を見つめてる





「どうして……?」





……どうして?





気付いてなかった








俺は、



いつからか泣いてたみたいだ





「……」





次第に代わる瞳の色は、



信じられない、って

だけど少し困ったように揺れていて…





俺はそれに、

ちゃんと気付いたから





無理矢理身体を寄せて、


厭らしく汗ばんだ肌に、腰を擦り付けた









好き?


大丈夫だよ


そんなワケない




俺は、誰かに好かれたこともないし……



誰かを想ったことなんてないから……







そんな感情、
持ち合わせてるワケない









.
/ 168ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp