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MHA短編

第8章 髪を切った彼女と轟焦凍。


廊下に出る扉を開けて顔を覗かせる。
すると玄関には焦凍の姿。
いつ見てもかっこいい彼を見ると
笑顔になってしまう。
少しでも早く彼に近付きたくて
早歩きで玄関へと向かう。
今日は少し浮かれているので仕方ない。

「おかえりなさい!」

「ただいま。…なんか髪が短くなったな」

「気付いてくれた?今日美容室に行ってきてさ〜」

ここまで言ったところで少し不機嫌な彼。
感じ取った私は「どうしたの?」と聞くが
「別に」と素っ気ない返事。

取り敢えずご飯が…と思い
焦凍に着替えを促して私はキッチンへ。
ご飯を並べているとやっぱりまだちょっと
不機嫌な焦凍がやって来た。

拗ねた彼は少し子どもっぽく見えてしまい
表情が緩みそうになるが
気を引き締めて再度確認。

「本当にどうしたの?」

「………それ、誰にやって貰ったんだ」

「??………あ、もしかして髪型?」

「………」


そう言えば焦凍には美容師さんを
男性から女性に変更してもらったこと
伝えてなかった。と気付いた。
今まで余り髪の長さを短くせず
髪色も余り変えてこなかったので
これまで美容室に行ってたことも
気付いてなかったのかもしれない。
嫉妬して不機嫌な彼を見て
愛されてるなあ。と実感して
少し顔が緩んでしまう。

「焦凍とお付き合いをしてから
美容師さんをね、男の人から女の人に
変えてもらったんだよ。
だから、今は担当女の人だよ?」

「……そうか。…髪型似合ってるな。」

「ほんと?ありがと〜!……あ!ご飯!
熱いうちに食べて!」
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