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MHA短編

第6章 猫耳と轟焦凍


ある土曜日のお昼過ぎ、
従姉妹に子供が産まれたので会いに行った。

私よりも少し上で6歳になる男の子と
産まれたばかりの娘の二児の母である
従姉妹には私も小さい頃から
良くしてもらっていて大好きだった。

夕方には焦凍が家に来る事に
なっていたが夕飯の支度も済ませて来たので
それまでに帰ればいいやと
思っていたが思わぬハプニングが起きた。

「〜!いらっしゃい!」

「お姉さーん!え!めっちゃ可愛い〜!
赤ちゃん〜!ふにふにだ〜!」

「姉ちゃん!!こんにちは!!」

「こんにちは!陸くん大きくなったね〜!」

玄関で出迎えてくれた従姉妹と
その息子と赤ちゃん。
赤ちゃんも可愛いけど息子の陸くんは
大きくなっても私の事を姉ちゃんって
呼んでくれるから可愛い可愛い。

お家に上がらせてもらい
赤ちゃんも抱っこさせてもらって…
初めて見る私に抱かれても全然泣かなくて
いい子だな〜なんて思っていると陸くんが

「姉ちゃん見て!!」と言いながら
小さな狼になっていた。

「すごーい!!陸くん個性使うの
上手になってない!?この前は
耳と尻尾だけだったのに…!!」

「…へへっ!すごいだろ〜!」

えっへんって効果音が似合いそうなドヤ顔で
変身を解いた彼。
個性が発動してすぐ会いに行った時は
それは可愛い可愛いうさぎの耳と尻尾を
見せてくれた。

陸くんの個性は獣化。
なんでも見た事ある陸上動物にはなれるらしい…
こりゃ犬になって嗅覚が敏感になれば
ヒーローとしてやってけるんじゃない?
とか考えていた。


陸くんと遊んで従姉妹とも話していると
時間が経つのはあっと言う間で
そろそろ帰らないといけない時間になった。

「そろそろ時間だし、私帰るね」

「え!もう帰んの!?」

「陸くんごめんね〜!これから
用事があってさ〜!」

「嫌だ!嫌だー!」

「こら!陸!お姉ちゃん困らせないで!」

「やだーーーー!!!」

困った事に陸くんは私の足を掴んで
離してくれない…。

「あ!こら!陸!やめなさい!!」

「…え?」


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