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令嬢は必死なんです!!

第6章 双子王子(弟)


私は、前世の記憶をまとめたノートを確認し、かなり驚く出来事に気づいた


……メイフィスって、攻略対象!?


 「ミアお嬢様、今日の予定は……」


 「いやあああああ!!」


メイフィスがいつも通り、私の部屋に入ってきた。
私が昼間、部屋にいるのを知っているメイフィスがいきなり入ってきた。


今、ちょっと、死亡フラグ回避の道を模索しているの、お待ちになって


 「何か、悩み事、ですか。」


心配そうに尋ねてくる。



私は深いため息をついた。今の今まで、忘れていたなんて。
新たに難題が増えた気がするわ


そんな私を見つめていたメイフィスはふんわりと和らげに微笑し、私の後ろに回り込んだ



 「ミア様、髪が乱れております。そろえますね」

 「え?先ほどミシェにきれいにしてもらったばかりよ?」


 「いいですから、これも僕の仕事です」


と、強引に髪を結んでるリボンをしゅるりととかれ、髪に優しくブラシを当てられる。

気持ちいい……!!
ミシェほど、心地よくはなくとも、これは……なんだか、癒される

ちょうどいい力加減が……いい!


 「気持ちいいですか?」


 「ええ!!」


 「……よかった」


私が振り向いて笑ってみせるとそれはもうとろけるくらい幸せそうに微笑むメイフィスがいた


 「ミシェさんやメアリーさんにお願いして、教えてもらったかいがありました」


また、ブラシで髪を優しくとかれる。ブラシからオレンジの香りがほんのりする。


 「ミアお嬢様の髪、やわらかいですね」


今度は優しく髪に触れられて、なんだかくすぐったい

 「ふふっ……嬉しいわ、ありがとう」


顔をほんのり赤らめてから、少し複雑そうに口角をあげる、メイフィス


 「僕は……どれだけ、貴女を…スキ……になるのでしょうか。」


……ん?
あまり、よく聞こえなかった。聞き返すと、なんでもないと笑ったメイフィス

 「怖くても、幸せなものですね」


メイフィスは優しく微笑んで私を見つめる。


 「(なぜかしら、無性に恥ずかしいわ)」


私はほんのり顔を熱くして、その甘い視線から目を背けた

メイフィスって天然プレイボーイ?
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