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【進撃の巨人】狙われる盗賊【山奥組+マルセル】

第4章 遊び遊ばれ


唖然としているライナーとベルトルトを楽しそうに見つめていたあともう一つの足音が近づいてくるのに気づき、顔をしかめる。
二人はどうしたのかと首をかしげていると

「おう。起きたのか。」
後ろからマルセルの声が聞こえたため二人は肩をあげる。

「ま、マルセルか……驚かさないでよ。」

「マジで心臓飛び出るところだった。」

「悪い悪い……で。」

マルセルがネリアをじっと見つめると同時にネリアはバッと短剣をマルセルに向けるのである。
ネリアの瞳は一瞬にして殺気にそまる。
だが、マルセルは動じず楽しそうに見つめながらネリアに近づいていく。

ネリアは下がることなく狙うように短剣を握りしめると、ふと体に異変を感じる。

身体が暑くなっていくのがわかり、薬を飲まされたことに気づく。

動けずにいるとマルセルはもう目と鼻の先にいるのに気づき短剣を突き刺そうとするも簡単に腕を掴まれる。

そして腕を引かれマルセルに抱きしめられ、背中を上から腰あたりまで優しく撫でられる。
いつもより感覚が敏感であり、身体を揺らしてしまう。
声も出そうになるもなんとか押し殺し、押し出そうとするがうまく力が入らない。
「薬が効いてきたか。」

耳元で囁かれ声が出そうにも口を噛む。

「声、我慢しなくてもいいぜ?」

そう言って腰、太ももあたりを撫でられる。

『ん、……クフゥ……っ。』

不思議な感覚に声が漏れてしまい、それを聞いたマルセルはにやりと笑う。

「体に回ったな…何を飲ませたかわかるか?」

『……く、……フゥ』

足の力が抜けるもマルセルによって支えられる。
そのまま抱き上げられ、ネリアはギョッとする。

「お前に飲ませたの…触られると体が気持ちよくなる薬。」

初めは何のことかと首を傾げるも、しばらくして納得したのか顔を真っ赤にさせる。

「顔、赤くなって可愛いなぁ。」

マルセルはにやりと笑ったあとネリアの額に優しくキスをしたあと

「そのままだと辛いからさ……しちゃおっか?」

その言葉にネリアはゾッと背筋が凍るのが分かった。

「始めましょっか…夜の運動を…」

そして床へと寝かされる。
いつの間にか敷いてある布の上に寝かされとにかく暴れ出そうとするもいつの間にか近づいていたライナーとベルトルトによって押さえつけられる。

『や!やめ……!!!』

その声は虚しく空へと消えた。
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