第2章 ここはどこだ?(花宮side)
花宮side.
目が覚めると、見知らぬ天井が見えた。
普通の白い天井だが、取り付けられている明かりに見覚えがない。
学校のような蛍光灯でも、我が家の無駄に洋風チックなやつでもない。
普通の、安そうなやつだ。
どこだ、ここ?
起き上がり状況を把握しようとして…………俺は顔を歪める。
下半身のある一部分がズキズキと痛む。
その痛みで思い出した。
そうだ、あのヘンテコな女。
くそっあいつ……ふざけやがって…………。
苛立ちからくる衝動を奥歯を噛み締めることで抑え、
俺は数刻前に記憶を遡らせた。