第14章 14.素直
屋上に来たのはやっぱりカッコイイ松本先生
今日は黒渕メガネをかけてて色っぽい
「やっと俺のこと見た」
「は、い?」
あたしの横に来てふっと笑う先生
「大野のとことか二宮のとことか…
どこ行ってんだよ、ほんと」
「……ま、松本……先生?」
「本気とかになんねーはずだったのに…」
「……え?」
「お前、ホント意味わかんねぇ
大人を本気にさせんな、バーカ」
こういうときに素直なあたしは、
どうしたらいいんだろう。
どうしたら……
「松本先生、好きです」
「ふっ、あと2年後に返事するわ」