第13章 13.本当の終わり
に初めてキスをした。
しょっぱい涙の味がした。
「ご、めん」
『……智くん……は?』
「……なに、が?」
『……私のこと……好き?』
、ごめんね。
こんなオイラはもう忘れなよ?
「好きだよ。でも幼なじみとして、
だって、オイラにはめいちゃんがいる」
パシーンっ!
の綺麗な手が俺の頬を叩いた
そんな痛くもなくて、ただ心が痛かった。
『そんな……っ…こと言うなら!
言うんだったら…っ……キスなんて……
キスなんて、しないでよっ!』
「ごめん……」
を残して、
オイラは部屋を出ていった。
頬の涙を拭いて思う。
ガチャっ
「はぁ……っ……好き……だよ」