第2章 2.分けあいましょう
学校に着いたら周りの子達が、
智くんを見てキャーキャー言ってる
だから、智くんの制服の裾を掴む
「んあ?どったの?」
『みんな…見てるね』
「ふふ、オイラ男前だかんね」
たぶん、智くんは謙虚さゼロなんだ
でも、そんなとこも好きなんだけど
「、男前見つけた?」
『え?男前?だれのこと?』
「ん、見つけてねぇんだ。
なんかねぇ、女の子達が噂してたの」
『へぇ、どんなぁ?』
「1年生に男前出現したって言うの」
あ、智くんは悔しいんだ。
悔しいときに鼻の上の方にシワができる
『智くんのほうが男前だよ』
「ふふ、やっぱぁ?」
『うん、私のなかでは世界一だもん!』
「ちょっ…涙でてきそう」
本当だからね?
昔も今もずっとそう思ってるんだ。