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テニプリ 短編

第26章 夏祭り【切原】


『正直、赤也に嫌われなかったらなんでもいいと思うんだよね』 なんてわたあめを作っているところ眺めながら言った
なんだろう、不思議と嬉しい
「確かになっ!やっぱりせいなは子供っぽい方がいいぜ!」そう言ってまた頭を撫でてやると
『でしょ!』なんて可愛く返してきやがった…
くそっ…今のは可愛かった…!

そうこうしているうちに順番が回ってきて俺は
せいなにわたあめを買ってやった
そのわたあめをせいなに渡すとものすごく嬉しそうに食べた

「美味いのか??」
『うん!おいひぃよ!』
すげぇ美味そうに、幸せそうに食べてる…
「俺にも1口くれよ!」
『いいよー!はい、あーん』
!?!?!?
俺はこのせいなの一言で頭が真っ白になった

え、俺せいなにあーん、してもらうのか…!?
恥ずかしい…!けどしてもらいてぇ!
この二択が俺の頭の中で渦巻いている

そんな中せいなは俺を見てポカーンとしている
俺はそんなせいなを見て我に戻り
「せいな、くれ」
一言せいなに言うとせいなは
『はい、あーん!』
と、俺にわたあめを差し出した

そして俺は1口、わたあめを口にした

うっわ、あめぇ…
そして俺、顔あちぃ…

好きなやつに、あーんとか照れるだろ…!

『ど?美味しい??』
俺の考えてることなどせいなは知りもせず俺に聞いてきた
「美味いけど、あめぇなこれ」
『そりゃーわたあめだからねー!』



ちげえよ…せいなのせいで余計あめぇんだよ…!



【完】
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