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テニプリ 短編

第26章 夏祭り【切原】



今日は夏祭りだ。俺は彼女のせいなを誘って夏祭りに来た

せいなは浴衣を着てきた、すげぇ似合ってた…
「せいな、その浴衣すげぇ似合ってるぜ…! 」
『ほんと…!?』 嬉しいなぁ、なんて一言続けて
せいなは言った

「おう!でも浴衣で来るなんて聞いてなかったから少しびっくりしちまったぞ」
『あー、ごめんごめん!赤也をビックリさせようと思ってさ!』
無邪気に笑いながらせいなはそう言った
その笑顔に俺はただ魅せられていた
今日は浴衣のせいかせいなの行動全てが少し色っぽく見える
いつもあんなガキみたいにはしゃいでいるくせに…!
そんなことを考えているとせいなは俺の手を引っ張って『あれ食べたい!』とひとこと言って人混みをかき分けて屋台の前に行った
「ん、わたあめ?」
『うん!わたあめ!お祭りのわたあめ美味しいんだよ!』
「相変わらず子供みたいな食べもんばっか好きだよな」
そう少しバカにして笑ってやると
せいなは少しむくれた
『子供でいいですよーだっ!でもわたあめ買っちゃお!』
そんなにもわたあめが食べたいのかせいなはスグに機嫌を直してまた俺の手を引っ張りわたあめを買うために並んだ
「今日は久しぶりに2人で出かけたから俺がわたあめ奢ってやるよ!」
俺がそう言った刹那
『え!いいの!?ほんと!?』なんて目をキラキラ輝かせてせいなは俺を見た
せいなのそこ顔があまりにも幼すぎて思わず口元が緩みそして声を出して笑ってしまった
「ははっ…!せいな、お前すげぇ子供みたいな顔してんじゃねぇかよ」
俺は笑い終わるとせいなの頭を撫でてやった
するとせいなは俺の顔を覗きこんで
『私、そんな子どもっぽいかな…??』なんて聞いてきた
俺は即答で「子供っぽい」と、答えてやった
そうしたらせいなは
『んー、どうしたら子供っぽくなくなるかなー!?』
なんて首をかしげて悩んだ
「そうだな。わたあめではしゃがなくなったら少しは大人になるんじゃないのか?」
俺がそう答え終わるとせいなは
即答で『あ、無理だ。』と返した
「諦めんの早ずきねぇか…??」
『だって無理だもん!それに私は子どもっぽい方がいいんだよ!』
「開き直るなよ…」なんて俺が苦笑をすると
せいなは
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