第10章 ゲーム【切原】
俺とせいなは隣に座り百円玉を入れた
俺はいつも使っているキャラをスムーズに選び
せいながキャラを選び終わるの待っていた
せいなは『うーん』と悩んで
これだ!とイイキャラを決めた
バトル開始までのカウントダウンが始まる
3
2
1
Ready〜Go!
俺とせいなはこれを合図にお互いに攻撃を入れ合う
クソっ!俺のHPが少なくなっていく
その刹那
俺は負けていた
クソっ!あ、ちなみにせいなは俺よりゲームが上手い
『えっへへー!赤也腕鈍っちゃった??』なんてニヤニヤしながら聞いてくる
「う、うるせー!もう一戦だ!」
『ん、いいよー!でも結果は変わらないからね!』
また、百円玉を入れる
カウントダウンが始まりバトルが開始した
序盤は俺が攻め続けた
これ、勝てるかもしれねぇ!
と、思えたのも一瞬…
速攻で負けた
「…ぐぬぬぬ!なんで勝てねぇんだよぉぉぉ!」
『なんでって、それは赤也が弱いからだよー』
あー!ムカつく!でもせいなが楽しそうな顔をしているとゲームをしていて負けても自然と楽しくなる
『ねーね!次のバトルさ、勝った方が負けた方に命令してOKってのはどう!?』
ほう…これで俺が勝ったらせいなになにかさせることが出来るのか…
そう思うとやる気と集中力がもどってきた
「お!いいぜ!負けた時の言い訳を考えとくんだな!」
俺らはまた百円玉を入れた
カウントダウンが始まる、バトルが開始
せいなもさっきより本気なのかさっきよりプレイが細かく器用になっている
俺も負けじとせいなの弱いとこを狙っていく
よし!ハマったぜ!このまま、このまま行けば俺の勝ちだ!
せいなは何とかハマってしまったのから逃げようとしているが抜けないらしい
そうしているうちにせいなのHPが0になった
「よっしゃー!勝った!!」
『えぇ、負けちゃった…赤也一気に強くなったね』
なんて笑って言ってきた
そりゃー命令権貰えるなら頑張んねぇとな!
『で、命令なにー?』きょとんとした声で俺に聞いてくる
俺はせいなの耳元でうるさい色々なゲーム音をバックに
「これからもデートだったり何でも一緒に行こうな」
俺はそう囁いやいた
【完】