第7章 からかうな【真田】
『え、なになにw28歳弦一郎くんwあ!年齢的に「くん」より「さん」だったねwwごめんねぇ28歳弦一郎さんwww』
そう俺に向かってバカにしたような鼻にかかった声で俺を煽ってきた。
イラッ…
「…き、貴様ぁぁぁぁ!次こそは1歳でも若くして見せるぞ!!」
この時の俺はこの発言がフラグになる事を知らなかった否、知りたくなかった…
カシャ またシャーッター音が響いた
さっきは眉間にシワを寄せていたから老いて見られたのだ、きっとそうだ
だから俺は今の写真では微笑んだ
でも何故かシャーッターを押す時ずっとせいなは笑いを堪えていた。
笑っていたせいでブレていたらどうするつもりだ
そんな事を思っているとまたせいなが腹を抱えて笑い出した
せいなが笑った時点で少々嫌な気はしているが気にせずまた画面を見るとそこには
【性別☞男性】
【年齢☞32歳】
「………。キエエエエエエエエ!!」
何故だ…何故…さっきよりも歳をとっているんだ…!!
さっきよりも長く笑っているせいなを見ると少し腹が立った
『弦一郎wなんwでw歳とったwのよw でもこれで弦一郎が老け顔なのが証明できたねww』
なんて笑いながら言ってくるせいなにまた腹が立つ
『どうする?wまた撮る?w』
なんてまだ笑いながら聞いてくるせいなは絶対に許さん…!!
「もういい!」そう大声で言うと
『ものは考えようだよ、その年齢で老け顔ってことは大人に見えるってことでいいじゃない。診断結果の年齢は…置いといて…』
なんて下手な同情をせいなはしてくる
あ、なんだろうとても自分が惨めに思えてきてしまった…
もうこんなにアプリ、俺は絶対に使わん!!!
そう心に決めたのであった…
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せいなサイド
あちゃー怒っちゃったかなー?いや、拗ねちゃってるの間違いかな
でも結果があーなるなんて…w正直私もびっくり…w
でも弦一郎は素で笑ってる時の顔は年相応の顔だと思うな…
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いつの日かせいなはその事を真田に言ったら
真田は耳まで真っ赤にして喜んだとか…