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テニプリ 短編

第6章 意地悪【手塚】


しばらく待っていると奥の方から学生の話し声が聞こえた

多分、せいなと大石、菊丸あたりか?

「じゃあなせいな。家まで気をつけて帰るんだぞ 」

『分かってるよ、大石!菊丸もばいばい!また明日』

「ほいほーい、また明日にゃー!」

そんや他愛もない会話をせいなと大石、菊丸が繰り広げていた

あぁ、やっと俺は帰ってきたんだ。帰ってきたと実感が無かったが少しだけ実感がわいてきた。

大石達とわかれてたから1人で俺のいる道に歩いてくるせいなを横目で見る。

あと少し、あと少しで…
俺はお前に…

不思議と俺はものすごくワクワクしていた。
やはり好きな人と久しぶりに会えるとなると嬉しいものなのだな…

そんな事を思っているとせいなが俺のことを見つけた


『くに…みつ…?』驚いたように俺に問いかけてくる

そんなせいなに俺は

「あぁ、そうだ。俺は手塚国光だ」なんて少し微笑んで返す

その刹那…

せいなは目に涙を溜めて俺の胸に飛び込んできた

『待ってた…待ってたよばかぁ…』泣いてるせいなに俺は

すまないな、そう一言いい頭を優しく撫でてやった。

少し落ち着いたのかせいなは呼吸が整ってきた
そして

『何で帰ってくるのに連絡くれなかったの?』と、聞いてきた

その質問に俺はせいなを抱きしめ

「せいなを驚かせたかったからだ」そう告げると

せいなは少し顔を赤らめて

『国光も子供っぽいところもあるんだね』ニコッとしながら言ってきた

『でも国光は意地悪だね』次は大人のように微笑んで言った

「意地悪ですまんな、だが普通に再開するより記憶に残ると思ってな」そう俺の本心を伝えると

『そうゆう考えはいつもの国光だね』

せいなと話しているとやっと帰ってきたことを実感できた。

せいなは、『あ!』なんて声を上げ俺の方を向いて

『国光!おかえりなさい!』

あぁ、ほんとに俺は日本に、せいなの元に帰ってこれたんだ…そう思うと嬉しくて仕方がなかった

俺はせいなに

「ただいま」と返し

手を繋いでせいなと2人で歩き始めた。

せいな、待っていてくれて本当にありがとう。


【完】
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