第6章 意地悪【手塚】
俺が合宿での事があってドイツにプロを目指すため行く、そう彼女の
せいなに告げた
せいなは無理に笑顔を作り
『分かったよ、その代わりしっかり完治させてきてね。私ちゃんと待ってるから』
なんて優しい言葉を俺に返してくれた。今でも鮮明に覚えている。
やっと今日…俺は日本に、せいなの元へ帰れるのだ
しばらくの間寂しいい思いをさせてしまっていた。
だから俺が帰国することは隠しておいて驚かせようと思っている。
案外俺も子供っぽいところがあるんだと軽く自覚した
俺が日本につくのは明日の午後3時。
せいなはテニス部のマネージャーをしているから下校時間は午後6時、ってところか
学校に行くと他の部員がうるさいからせいなが一人になる帰り道で待ち伏せしよう。そんな事を俺は考えていた。
これは一応サプライズだ、せいなにバレずに
油断せずに行こう。
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日本に到着
予定どうり午後3時に着いた。
ここから青学までタクシーで2時間半、と行ったところか
うむ、30分程度せいなを待つことになるな
そんなこんなでタクシーの中ではずっとせいなの事を考えていた
すると2時間半などあっという間でせいながいつも一人になる道に着いた
時刻は午後5時45分。
少しタクシーが遅れていたか…。まぁ、いい待つことは変わらないのだから