第4章 海デート【真田】
夏休み、俺とせいなは珍しく部活が休みだったので
久しぶりにデート、ということで海に行くことにした
海につくと直ぐせいなは目をキラキラと輝かせた
まったく子供みたいで可愛いやつた
『ねー!弦一郎!見て見て!海だよ!海!すっごい綺麗だね!』
言葉から分かるようにせいなは海にものすごく興奮している
早く海入ろ!と言い俺の手を握って歩いていく
こんなにせいなの喜んだような表情、声を見て聞くのはどれくらい久しぶりなのだろうか
そんな事を思うと俺は同時に
コイツにはいつも我慢ばかりさせているのだな、と自分を責めたくもなった
いつも我慢ばかりさせていたお返しをしてやろう、そんなことを思い今日はせいなのわがままに存分に付き合おう、そう思った
俺はせいなに繋がれたまま前を行くせいなを一度見て俺が大きく1歩せいなを抜かすと
「今日はお前のわがままを存分に聞いてやる、今日だけはたるんで良いぞ…」微笑みながらせいなの顔を見てそう告げると
顔を少し赤らめて『ありがと…』と小声で言った
その言葉を聞くと俺はせいなの手を引きリードする
丁度いい日陰につくと
ここでいいか?と聞き、返事を聞いてからレジャーシートをひろげた
レジャーシートの上に荷物を置くと俺はせいなに
「水着に着替えて来んのか?」と尋ねる
ん?って顔をするせいな
『にっししー!すぐ入れるようにパーカーの下にもう水着着てるんた!』
準備万端だよ!見たいにドヤ顔で俺に返す
「準備がいいな、まぁ俺も下に着ているのだがな…」
それを聞くとせいなは
『なーんだ!弦一郎も乗り気なんだね!』ニコッと返してきた
そりゃあ彼女との久しぶりのデートだ俺だって準備くらいきっちりする