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【イケメン革命】月小屋続編◆返還の祭典【R-18】

第6章 DAY3【エドガー・ブライト】



「お手洗いが掃除中で困ってたらちょうどルカに会って…園外にあるからって言うから連れてってもらったの」

「そうでしたか…」


微笑みながらも額の横を伝う汗を見てルカが言う。

「ごめん……心配かけたね」

「いえ、大丈夫ですよ」


ルカはレイアの背中を軽く押す。

「じゃあ……デートの続き、楽しんで」

「え?あ……うん。ありがとう」


ルカは二人に少しだけ微笑みかけると、そのまま園外へ出てしまった。



「…エドガー」
「?」

隣に立つレイアを見下ろすと、可愛らしいピンクのハンカチが差し出される。


「ごめん、探してくれてたんだね」

「……!」


申し訳なさそうな顔をするレイアがひどく愛らしく見える。

「貴女が無事なら、いいんです」

そう答えると、レイアは少し目を見開いてすぐ俯いた。
微かに頬を染めていたようにも見える。



エドガーは再びレイアの手を取った。
今度は大げさなくらいびくんと震える。

「もう……いなくならないで下さいね」
「う、うん。わかってるよ」


(本当は手を繋いだりしたくないのかもしれませんが…)

正直、アモンがいつ動くかも分からないし、第一レイアが一般市民から絡まれたり何かされることも可能性ゼロではない。


ふと、ルカと共にいた彼女の姿がフラッシュバックする。


「レイアは、黒の軍の皆さんと一緒にいる方が居心地が良いと感じますか?」

「えっ?」

怪訝そうな顔をしたレイアが見上げてくる。


「そんなことはないけど…赤のみんなも黒のみんなもそれぞれ良いところがあって好きだよ?」

(俺は何を聞いてるんでしょうね…)


真面目に答えるレイアを見て、質問を後悔する。

「失礼なことを聞いてしまいましたね。貴女はヨナさんのフィアンセだというのに」

苦笑しながら、エドガーは握った手を持ち上げてレイアを覗き込んだ。


「儀式とはいえ……婚約している貴女にこんなことをする無礼をお許し下さいね」


答えの代わりに見せた彼女の笑顔は
切なさが滲んだ曖昧な笑みだった。


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