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銀魂☆逆ハー

第8章 ☆彡紅桜






似蔵「確かに俺ならば敵うまいよ
奴を斬ったのは俺じゃない、なぁ『紅桜』よ」

と刀を見やると、似蔵の刀は、似蔵の腕を侵食しながらメキメキと音をたてて異物へと変化していった。

その妖刀の力たるや、銀時が力で押し負ける怪力であった。


似蔵「おかしいねオイ、アンタ、もっと強くなかったかい?」


銀時「おかしいねオイ、アンタそれホントに刀ですか?」

「銀さん!」


似蔵の持つそれは刀ではなく、
化け物であることは誰の目にも明らかだった。


銀時は、この戦いに正攻法ではなく、ケンカの流儀を持ちこんだ。


銀時「喧嘩は剣だけでやるもんじゃねーんだよ!!」


だが、流儀が破格なのは銀時よりも、似蔵の方が上だった。
似蔵の腕に食いこんだ妖刀『紅桜』は
しゅるしゅると触手を伸ばして銀時の刀の動きを止めた。

似蔵「喧嘩じゃない、殺し合いだろうがよ」

そう言って似蔵が『紅桜』を振り切った時、
銀時の持つ通販で買った洞爺湖木刀が折れ

同時に銀時の胸が真一文字にざっくりと斬られ、血が吹き出していた。

銀時「オイオイ、これ、やべ…」


妖刀『紅桜』にのっとられた似蔵の力は、人間のものを越え、丸腰となった銀時にトドメを刺した。

「銀さんんんっ!!!似蔵てめー!!殺す!」

この異常な戦いを、新八とエリザベスは橋の上から見て
エリザベスは飛び出していこうとする新八を抑えつけていた。

新八「…ウソ、ウソだ!銀さんが、、銀さんが、銀さんが!!」

似蔵「後悔しているか?
以前、俺とやりあった時に俺を殺しておけば、
桂もアンタもこんな目には逢わなかった。全てアンタの甘さが招いた結果だ、白夜叉。
士道だ、節義だくだらんもんは侍には必要ない。
侍に必要なのは剣のみさね。

剣の折れたアンタ達はもう侍じゃないよ。
惰情な侍はこの国から消えるがいい」


銀時「剣が折れたって?剣ならまだあるぜ、とっておきのがもう1本」







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