第6章 ミルクは人肌の温度で
外では、勘七郎を抱いた橋田賀兵衛がお房に追い詰められていた。
息子も奪われ、孫も奪われたくないと、
賀兵衛はお房をののしったが、お房は父親が聞くことがなかった息子の言葉を伝えた。
一人息子の勘太郎は、ちょうど今の勘七郎ぐらいの時に乳飲み子の時に母親を亡くしていた。
その時、父が自分を抱いて「勘太郎と橋田屋は私が衛る」と言っていたのを覚えていたのだと。
賀兵衛は、がっくりと肩を落とした。
妻も子も亡くしてしまい、自分には何も残っていない、と。
お房「全部なくしてなんていないじゃないですか
勘七郎はまぎれもなく、あなたの孫です。
だから今度は孫思いのおじいちゃんとして、会いに来てください」
神楽「一件落着アル!」
「いやー、良い仕事したねー。
感動のシーンなのに長谷川さんのオムツで台無しだねー」
と、の一言でみんな、笑った。
その後、銀時は勘七郎と約束通り仕事終わりの1杯を、飲んだ。
銀時「そーさな、お前がもうちょっと大人になったら
そん時まだ俺の事を覚えてたら、
また会いに来い。そん時ゃ酒でもなんでも、いくらでもつきあうよ。
ああ、約束だ。侍は果たせねー約束はしないんだ。
精々、いっぱい笑って、いっぱい泣いて、さっさと大人になるこった。待ってるぜ」
と言うと、他勘七郎の前から立ち去って行った。
勘七郎は泣いた。親に捨てられても、放り出されても泣くことのなかった子が、大声で泣き続けた。
勘七郎と別れた銀時の周りでは、夜だというにのセミが激しく鳴いていた。
銀時「あーあ。ったく。うるせぇ蝉だぜ」
「銀さんっ
わたしとも約束通り、1杯付き合ってね?」
と言い、は銀さんの腕を取り
夏の夜空の下を歩いて帰った
、