第6章 ミルクは人肌の温度で
その日、銀時はいつものように万時屋を出て、
階段を下りて歩きだしていた。
…が、今日は何やら階段の下に妙なモノが置いてある気がして、ハタと立ち止まり、後ろに下がって見直してみた。
「あなたの子供です。責任とって育ててください。私はもう疲れました」
と書かれた紙を携えた赤ん坊だった。はぶー
銀時「いやナイ。…これはナイ。ナイな。」
銀時「ナイナイナイナイナイ!!ナイって!これはナイ!
だってアレだもん!アレはなんやかんやで色々あって!総合するとナイ!これはナイ!!!」
お登勢「朝からうるせェェェェ!!!」
銀時は、身に覚えがなかったが、放置するわけにもいかず、仕方なく赤ん坊を拾った。
だが、誰がどう見ても、そのクリンクリンの猫っ毛天然パーマ、ふてぶてしい風貌は銀時の子に見える。
いつの間にか、赤ん坊は銀時の子と思いこまれ、神楽、お登勢、キャサリンの女達はメロメロになって可愛がっていた。
銀時は、その既成事実っぽくなっていく雰囲気に耐えきれず、赤ん坊を奪取して外へと逃亡した。
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