第13章 ☆彡ヒツジ数えるの自体に夢中になる
山崎は、土方に口止めされていたミツバの嫁ぎ先の秘密を、全部近藤に話した。
近藤「お前なんで今まで黙ってた!!」
山崎「すみません!副長に固く口止めされてたんです!
親類縁者に攘夷浪士と関わりがある者がいる事が知られれば
沖田隊長が真選組での立場を失うからと…」
その言葉に、総悟は目を見開いて驚いた。
沖田「なんで…あの野郎…!」
近藤「傍にいてやれ。それに剣に迷いがある奴は死ぬ。今のお前では足手まといだ」
沖田「俺たちを信じろってかィ?
冗談じゃねェ、俺は奴に貸し作るのだきゃあ御免こうむるぜ。
近藤さん、アンタは俺を誤解してる。
俺はアンタが思う程キレイじゃねぇ、人を信じるとかそうゆう奴じゃねぇんだ。てめーの事しか考えちゃいねェ。いつもアンタ経ちと一緒にいても溝を感じていた。俺はアンタらとは違うって。だから姉上もアンタもアイツの所へ…」
近藤は、今度は力いっぱいに沖田を殴り飛ばした。
近藤「お前はガキだからだ。トシがお前と同じ事言ったら、俺ァ奴も殴ったよ、俺達ゃそういう仲だろう。
誰かがねじ曲がれば、他の二人がぶん殴ってでもまっすぐに戻す。昔からそうだった。だから俺達は永遠に曲がらねぇ、ずっとまっすぐ生きていける。
てめーが勝手に作った小せぇ溝なんて俺達は知らねェよ。
そんなもん何度でも超えてって、何度でもテメーをブン殴りに行ってやる。
…そんな連中、長ぇ人生でもそうそう会えるもんじゃねェんだよ。
俺達ゃ幸せもんだぜ。そんな悪友を人生で二人も得たんだ。
総悟、もし俺が曲がっちまった時は
…今度はお前が俺を殴ってくれよな」
そう言うと、沖田を残して土方の元へと行った。
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