第13章 ☆彡ヒツジ数えるの自体に夢中になる
眠れぬ夜に沖田が数えるのは
ヒツジではなく土方の死体の数
沖田「土方の死体が4016体
…土方の死体が4017体」
その晩なかなか寝付けなかったので
羊を数えるかわりに、憎き土方を暗殺する回数を数えていた。
翌朝、
土方4021号に起こされ伝えられたのは客の来訪だった
その客とは
武州に住む総悟の姉、ミツバだった
江戸での結婚が決まった、との報告であった。
近藤「ガッハッハッ!
それはめでたい!式には新選組総出で出席させてもらうよ」
ミツバ「でも正直結婚なんて諦めていたのよ
こんな体だし、こんなオバサンだし」
近藤「総悟もよく話していたよ。自慢の姉だって。」
ミツバは総悟自慢の、美しく、おしとやかな女性で
早くに両親を失くした総悟にとっては姉であり、母であり、唯一の肉親であった。
山崎「世の中うまく出来てんの。バランスが取れるようになってんの」
「へぇ…あの人がねぇ。
ねえ!入ってみよ話しかけてくる」
山崎「ちょ、それはダメだって!」
襖の前でコソコソのぞき見ている新選組隊士達に
バズーカをお見舞いする総悟。
ミツバ「まぁ、相変わらず賑やかね」
近藤「おぉ!総悟やっときたか!」
沖田「すいやせん。こいつ片付けたら行きやすんで」
「あ、おねーさんっ!」
ジミー山崎が刀を向けられているのに
は呑気にミツバに手を振って笑顔でかけよった
ミツバ「そうちゃんだめよ。
お友達に乱暴しちゃ。めっ!」
総悟「ごめんなさい!お姉ちゃん!」
山崎、「えぇぇぇ!!!?」
近藤「はっはっは!相変わらず頭が上がらんようだなぁ、総悟!」
だからか総悟は姉に頭があがらず、姉の前ではいい子を演じてみせていた。
病弱な姉に弟は毎月治療費を仕送りし、姉は弟に毎月激辛せんべえを送っていた。
「そ、総悟が謝ってる。
頭撫でられてる。頬そめてるー!!!
こ、こんなの総悟じゃないっ」
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