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【ONEPIECE】déjà-vu ※書き直し中

第2章 彼等は恩人



「皆……寝ちゃった」

「だな」

ぐぅ

サンジとハナは部屋に響く数多の寝息に囲まれた

歓迎会、そうハナの為の宴

出会い船に乗り無事に麦わらの一味は出航することが出来た

ハナは何回か海を見たが、
青キジは追いかけてはきていないらしい。

ホッとし宴を楽しんで2,3時間たった頃……だろうか
1人ずつ酒による睡魔に落ちていった

今では起きているのは私とサンジだけである

彼女の為の宴は 最初こそ普通に面白おかしい海賊の宴だったものの、今では睡眠会となっている

甘いお酒、白く濁るお酒
それらは彼等を睡眠へと落とし込むには、余りにも簡単だったらしい


ハナは勧められてもゆっくり、ちびちびと飲んでいたため
寝ずに程よく酔いがまわることとなった

だが目の前の男も同じく飲んでいた筈だ、
彼だけ酔わないのは何故だろうか?

「俺は途中からサイダーを飲んでたんだ」

「……なんで私の考えを」

「なんとなくっていっちゃあ変か?」

ニンマリ笑って返す彼にドキリとした
キザ、だ

「さてと、こいつらは世話がやける……」

ハナは立ち上がり部屋から出ていくサンジを、首を傾げながら見送った

その間、ハナはグラスに残った半分程のお酒に口をつけ、また少しだけ飲んだ

そして数分後、

どっさりと毛布やら何やらを抱えてサンジが現れた

慌ててハナもサンジのもとへ行き、
毛布を受け取った

「!、ハナちゃんいいよ俺__」

「私も手伝いくらいしていいでしょ?」

ニッコリ笑むとサンジは ありがとう といい
何枚か毛布を渡してくれた

会釈をしてからハナは席一列分、仲間に毛布をかけ、元の席に戻った

サンジも同じように反対側にいる仲間に毛布をかけ、今度は私の前の席に座る

ふうっとサンジは私に向き合った

「俺の作ったディナーはどうでしたか?マドモアゼル」

「……くくく
とっても美味しかったですわ」

フフフ と語尾につけて返す
少しサンジはぽかんとしてから笑った

「そんな返し初めてだ」

少し嬉しそうにするサンジに私も嬉しくなった

「えへへ、マドモアゼルだって初めてだよ、サンジって王子様みたいだね」

「俺は世界中全てのレディのプリンスですから……!」

「あはは、そりゃすごいや」
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