第11章 平和……?
「……なんか、大人の経験をしたあとに食事をしに来ましたって感じでいい印象は与えられないかもね」
加州「逆に前の主と同じとか思われるよ……おとなしく部屋で食べた方がいいと思うんだけどなぁ」
清光の言ってることは理解できる。
こんな、ビッチかもと思われそうな格好で出ていけばみんなの0.1しかない信頼さえもマイナスになって、とんでもないことになりそうだ。
特に純粋な短刀達には見せられない。
いや、見せたくない。
「でも食事……」
加州「……はぁ、じゃあはい。これ貸してあげる」
清光は自分が巻いていたマフラー……いや、襟巻きを首に巻いてくれた。
赤い襟巻き……
「これ、いいの?」
加州「上着も貸すよ?」
「ありがとう。でもそれはいいよ……まだ夜は冷えるから温かくしてて。それじゃいってきます」
加州「気を付けてね」
清光に心配されながらも私は先へと進む。
清光に任せておけばしっかりやってくれるだろうが……食堂って、どこ。