第3章 極星寮へようこそ
創真side
一色「創真くんの歓迎会さ……まあそれはおいといて!
僕が2年の一色だ。『一色先輩』とそう呼んでくれ!
他は全員君と同じ一年生だよ。」
一色「ようこそ極星寮へ。幸平創真くん!」
その声を合図に歓迎会の幕が上がる。
一色「さあ乾杯だ!!各自手に飲み物を!!」
涼子「はい、幸平くん」
創真「あ…ども…てかこんな夜中に騒いで大丈夫なの?」
涼子「大丈夫よ?だって寮の周りは森だけだもの」
ええええ…いやでも、
創真「でもホラ、寮母の婆さんが…」
ふみ緒『こらあぁアンタたちぃ!!!』
ホラホラ!噂をすれば!!
ふみ緒『ブリ大根があるから誰か取りにおいで!!』
青木「ふみ緒さん愛してる!」
創真「いいのかよ!」
俺はつっこむ。寮母の承認済みかっ!
悠姫「ふみ緒さんの十傑自慢が始まる前に帰ってこいよー!」
!じゅ、十傑…?何だそれ?
創真「なぁ、『十傑』って何のことか知ってるか?」
涼子「え…本気で聞いてる?」
悠姫「キミ本当に何も知らずに遠月へ入ったんだねぇ」
「遠月十傑評議会。学内評価上位十名の生徒達によって構成される委員会。遠月では多くの事柄が生徒の自治に委ねられており、あらゆる議題が十傑メンバーの合議によって決定される。」
「まさに学園の最高意思決定機関。学園の組織図的には総帥の直下にあり、講師陣ですら十傑の総意には従わざるを得ない。」
へぇ…ってことは…まさに頂点だねぇ
悠姫「何十年も昔、寮の部屋が常に満室だった頃、極星から十傑が出まくったんだってさ」
涼子「十傑の席全部極星勢が占めた年もあったようね。ふみ緒さんがその話始めると長いのよね!」
なるほど…ここにも、そんな時期があったんだな…すげぇ…
創真「ほー…」
ていうか、なんか視線が痛ぇなって……うわっ!?
さっきのやつだ‼……めっちゃ殺気だてて睨んでやがる……
恐ぇぇぇ……