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もう、なにも怖くない

第14章 蒼依の実力続き


「うぐぇっ」

蹴られた人は泡を吹いて倒れた。
私を取り囲んでいた人達も、散り散りになって逃げ出した。

凄い…。蒼依が武道を使っているの、初めて見た。

蒼「大丈夫?縁」

縁「ありがと、蒼依。大丈夫」

立ち上がって制服についた砂を払う。

緑「騒がしいのだよ」

高「どーかしたのか?」

男子2人も出てきた。

縁「なんにもないで…あ、いやなんにもないよ」

緑「ならいいのだよ」

高「いこーぜ」

再びチャリアカーに乗る。
私はもちろん、和成君の隣で徒歩だけどね。

縁「あ。紅茶…。冷めちゃったかな…」

ふと思い出してさっき買った紅茶を出す。
幸いなことに、まだ冷めてはいなかった。

パキッと開けてひと口飲む。

良かった。ちょうどいい温かさだ。

高「それ、美味しいのか?」

縁「あ、うん。私は一番好きで…好きだよ」

高「ふぅーん、ひと口頂戴」

縁「え、うん。どうぞ」

後ろでヒュッと息をのむ音がする。

高「へえ、なかなか美味しいじゃん。そして、成立だねニヤリ」

………成立?なにが?

蒼「縁、まさか自覚してない?高尾君、縁が口を付けたものを飲んだんだよ?」

………へ?

蒼「間接…キス。成立しちゃったんだよ?」

え。ええええええ!?

顔がどんどん火照る。

高「気付かなかったのかよ!?」

緑「ここまで鈍感なのは初めてなのだよ…。呆れを通り越して感心するのだよ」

っ/////

そ…そ…そ…。

縁「そういうことは先に言いなさーーーーい!!!!!!」
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