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【アカセカ】君とつながる物語※R-18

第1章 【雑賀孫市】雑賀の郷の夏祭り




*****孫市目線*****



孫市は、果てて放心している千草の髪をそっとなで上げた。


まさか、ここまで自分が「太陽の巫女」に入れ込むことになるとは思わなかった。

そして、今宵抱くことになるとはもっと信じられなかった。


異世界から来た、太陽の巫女。

式神に囚われてしまったところ、彼女の祝詞で救われた。


最初は「小柄な若い女」としか見ていなかった。

ところが、彼女は
思ったより強く、思ったより弱く
放っておけない不思議な魅力があった。


知りたい、と思えば思うほど
深入りしてはいけない、と抵抗していた自分がいた。


頭領として、雑賀の郷を守る責務。
太陽の巫女として、昇らなくなった太陽を取り戻す宿命。
それ以上の領域には踏み込んではいけない。


それでも
郷でその姿を見かければ
自然と目で追っていた。

気づけば手を振ってくれて
無防備な笑顔でそばへ来てくれた。



(俺は……惚れちまったんだな……)


今更自覚する自分の気持ちに
孫市は心の中で失笑した。


汗ばむ千草の身体を慈しむように撫でると
ぴくんと震えながらもそれを受け入れている。


(この先、太陽を取り戻して、元の世界に帰る日が来ても)

俺は千草に全てを捧げたい。

全てをかけて、千草の命を支えたい。
守りたい。




孫市は力の抜けた千草の両脚を抱え込み、熱く猛った己を蜜壺にあてがった。

「あっ………ぁ……」

千草の小さな甘い声が漏れる。


熱く蕩けた千草の中に己を沈み込ませると
愛おしさが更にこみ上げたまらなくなる。


「千草……っ」

「んぁっ……ぁ……あぁっ……!」

孫市の腕を掴む千草の手に力が込められる。


「……痛い、か?」

ふと心配になり、孫市は千草に問う。


千草は赤い顔のまま、孫市を見上げた。


そして小さく首を横に振ると
「大丈夫…です………そのまま……」

潤んだ瞳で見つめる。

「し、て…下さい……」

(どうしてそう……煽るようなことばかり……)


たまらなくなって、孫市はそのまま覆いかぶさるように口付けた。

「んんっ……」


熱くなった己が最奥を突き、熱を帯びた舌も絡んでいく。
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