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【アカセカ】君とつながる物語※R-18

第1章 【雑賀孫市】雑賀の郷の夏祭り



お互いの熱を分かち合い交換するように
孫市は千草と深く絡んでいく。

緩急のついた律動が
千草の華奢な身体を急き立てていった。


「…ぁ…っ……あ……んんっ……はぁっ……」

甘やかな声に、余裕がなくなっていく。


「……っ…千草……っ」

こらえきれずに名前を呼んでしまう。


千草が、涙の滲む瞳をうっすら開けてこちらを見上げる。


熱を帯びたその瞳と視線が絡んだ瞬間、孫市の口からは自然と言葉が漏れてしまった。


「……千草……好きだ…」

「………っ!」

「お前が……好きだ……たまらなく……」

「……孫市さ……ぁ…っ」

思いを口にしながら律動を止めない孫市に、すがるようにして千草が名を呼ぶ。


「孫…市さ………私も…好き……ぁ……んんっ」

「千草っ……」

「好き…です……全部、好き………っ」

(くそ……もう手加減できねぇ)

律動は更に速度を増し、肌と肌がぶつかり合う音が部屋に響く。

蜜壺から溢れる卑猥な水音は更に大きくなり、互いが溶け合い境目を失っていく。


「はあぁ……っっ!!あ……っ…も……だめ…です……っ」


「……くっ…………千草……っ!」



のぼりつめる欲はお互い同じ速度だった。

熱くなった千草の蜜壺は猛った孫市をぐっと締め付ける。


その瞬間

白い欲が一気に溢れ出し、千草の蜜と絡まり流れていった。








*****千草目線*****



祭りの喧騒がおさまり、穏やかな夜が訪れる。

孫市の屋敷にも、部下や使用人たちが戻ってきたのか、人の気配がし始めて来た。


(お祭り……もう終わったのかな…)

襦袢の上から浴衣を羽織っただけだった千草は、少しだけ身体を緊張させ衿元に手を添えた。

「大丈夫だ、ここは人払いしてある……のんびりくつろいでろ」

「…ぁ……っ」

縁側に腰掛ける千草に、後ろから孫市が包み込むように抱きしめた。


頭に乗せられた孫市の顎が、くすぐったい。


(いつも見上げていただけの孫市さんが…こんな近くに……)


そう思いかけて、つい先程までの情事を思い出し千草は顔を赤らめる。
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