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【アカセカ】君とつながる物語※R-18

第1章 【雑賀孫市】雑賀の郷の夏祭り




千草は
月明かりの下に晒された孫市の身体にそっと触れた。


古い刀傷の残るその体躯は
命を懸け戦ってきた孫市の生き様をそのまま表しているようだった。



「………怖いか?」

「……いえ……ただ…」


千草は古傷をなぞりながら答える。

「孫市さん…強いんだな、と思って……」

「……そんなことはねぇよ」


孫市は苦笑すると、千草の肩口に額を預けた。

「孫市さん?」

「………守りきれなかった命も、沢山ある」


背中に回った孫市の腕に力が込められる。

「伊達城で捕らえた賊が、郷に刺客を送ったと吐いて、真っ先にお前の顔が浮かんだ……」 

「えっ………」

強く抱きしめられていて、千草からは孫市の表情が見えない。


しかし、その声はとても切なげだ。

「馬を飛ばして……お前の上に材木が倒れかかりそうになったのを見た時は……」


「…………」



千草はそっと、孫市の背中に手を回した。


「………っ」


「……大丈夫です、孫市さんのお陰で、助かりましたから」


孫市が手を緩め、千草の顔を覗き込む。

そして
千草の頬に手を添えた。


「これから先ずっと………お前の命を守らせてくれるか」

千草は、添えられた手に自分の手を重ね柔らかく微笑む。

「はい……よろしくお願いします」


千草の答えを皮切りに、孫市の唇が再び重なり、襦袢の下が暴かれていく。


胸元の双丘に無骨な手が添えられ、慈しむように揉みしだかれていく。


「……ん…んんっ………んふ……っ」


唇が塞がれ、くぐもった千草の声が響く。


やがて孫市の指が
双丘の頂に触れると

千草の身体が大きく跳ねた。

「んんっ………!」


遠くの方からは夏祭りが佳境を迎えているのか、
盆踊りの歌と太鼓の音が聞こえる。


「今日は出払って誰もいねぇから……安心して声、出していいぞ」

「まっ、孫市さ……!」


孫市は意地悪な笑みを浮かべると、双丘の頂に舌を這わせた。


「あぁっ…!!ん……ぁ……っ!!」


千草の甘い声が響く。


「やっ……ぁ……あぁっ……ん……っ!!」


白い肌が、月明かりの下でもはっきり分かるほど紅潮している。


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