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【アカセカ】君とつながる物語※R-18

第1章 【雑賀孫市】雑賀の郷の夏祭り




孫市の指先が千草の帯に掛かると
ぐっと強く引かれ、あっという間に解かれる。


「ま、孫市さ………んんっ…」


帯を引き剥がされながら、孫市の唇が重なる。

口づけは先程よりも深まっていき
熱くなった舌が千草の口内を犯していく。



絡まり合う舌の感触にめまいを覚えた千草は、思わず孫市の胸元に縋りつく。


緩んだ浴衣の袂へ、孫市の指先がそっと触れた。



「……んんっ…ぁ……」



浴衣は肩からするりと滑り落ち
薄手の襦袢と紅潮した首筋が月明かりに晒される。


「孫市さ…んっ………」



その首筋に孫市の唇が優しく寄せられる。
触れる度に甘い痺れがぞくりと全身に響いていく。


その間に襦袢の紐が解かれ
千草の鎖骨が顕になっていく。



(だめ……力が…抜け、ちゃう……)



縋るように千草が孫市の首に腕を回すと
孫市はそのまま、そっと千草を畳に座らせた。



「本当に……綺麗だなぁ……千草は」



大切なものを愛おしげに見つめるような眼差しで
孫市は呟く。


千草は、肌けた衿元を慌てて押さえる。


「そ、そんなこと……ないで、す……」

「触れたら、壊しちまいそうだ」


冗談めいた言い草で微笑む孫市に、千草は躊躇いながらも顔を真っ赤にして答えた。





「………ま、孫市さんになら……壊されても、いい、です……」


「……っ…!」



予想外の返答だったのか、さすがの孫市も目を見開き顔を真っ赤にする。


「……言ってる意味…わかってるのか?」


襦袢の衿元を押さえる手にきゅっと力を入れながらも、千草はこくりと頷いた。




その頷きが


孫市の中に残っていた最後の躊躇いを打ち壊した。



「………ぁ……っ」


孫市の大きな手の平が、千草の小さな顔を包み込むと、再び唇を重ねた。



「ん……んん……っ」


口づけはいともたやすく深まり、舌が絡まって千草の口内を犯していく。


水音が過剰なまでに響き渡り、羞恥を煽る。


「………千草…」


唇が離れ

上気した孫市が掠れた声で名を呼ぶ。




「………もう…止められねぇぞ…?」



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