第8章 3年生
監督がいなくなった体育館には残された部員と新入生たち
「はーい!みんな及川さんに注目〜」
と及川が振り返り部員、新入生たちの方を向く
「まずは男子部員の自己紹介ね!みんな知ってると思うけど、この部の主将でセッターの及川でーすっ!」
こいつの喋り方がウザくて腹立つ。
今日はなんかイライラする日だ
部員たちは及川に続いて自己紹介してしていく。
「北川第一出身。金田一勇太郎です!ポジションはウイングスパイカーやってました」
「北川第一出身。国見英です。ミドルブロッカーです」
変わらない後輩たち。
それに続いて新入生たちの自己紹介が終わってひとりひとり記入していく。
「歌恋ちゃん自己紹介して!」
と及川に言われ
「マネージャーの綾瀬歌恋です。あなたたちがコートに残るために全力でサポートします」
というと、、
「歌恋さん、、、」
となんで?と言わんばかりに国見が口を開く
「金田一と国見は久々ね。」
後輩たちに笑顔を向ける。
「選手は及川のほうへ。簡単な体力測定みたいなのするから。マネージャー希望の子たちはわたしがひと通り仕事を説明するので体育館の奥に集まって。」
と新入生たちに言う
「「はい!」」
と返事をする新入生たちに元気だなーとおもう。