第7章 先輩達
卒業式の日式が終わりバレー部の体育館に集まっていた。
この日は練習は休みだ。
バンッ
「なんだ。お前らいたのか!」
卒業生の先輩方が入ってきて
「先輩たち!」
かれんちゃんはめをうるうるさせながら
先輩たちに近づく
「いやあ、最後に一番お世話になったここでバレーしたいって思ってさ!」
「お前ら付き合えよ!3対3やろーぜ!」
先輩は3人、俺たち2年はかれんちゃん合わせて5人
「交代でな!」
もともとセッターだった先輩
俺が入って正セッターから降ろされた先輩
悔しかっただろーな
「及川まけねーぞ!」
なんて言う先輩
先輩もすごいセットアップをする人だ
「歌恋ちゃんこっち入ってくれよ!」
かれんちゃんは返事して先輩たちのほうへ
4対4のゲーム
先輩たちと最後のバレー
来年からは俺たちが3年になる
1セット目は25-20で取られた
「お前ら手抜いただろ!」
といつもチームを盛り上げてた先輩
手は抜いてない
「そんなことないことないですよ〜」
といつもの軽い感じで言うと
「及川てめっ」
食いかかってくる先輩をよそに
「及川、青城バレー部を頼むな。」
主将だった先輩が言う
「そーだぞ!お前ら歌恋ちゃんを全国に連れて行くって言って行けてないんだからな!」
と副将がははっと笑う
「絶対、お前らの代で全国いけよ」
上着を持って出ていく先輩方
その背中は大きく
お前らにあとは任せたと役目を終えたようだった。
絶対行ってやる全国に。