第5章 バレー部
バレー部の練習が終わり
体育館に残った幼馴染に降りてこいって声を掛けられた。
「わたしは、、、」
断ろうとしたそのとき
「いつまでもうじうじしてんじゃねーぞ?くそ歌恋」
もう一人の幼馴染に叫ばれ
ハッと思う
さっき流れ球が飛んできたときに
勝手に動き出した身体
レシーブした瞬間の感覚、、、
「おまえ今まで独りでバレーしてるつもりでいたんじゃないだろーな!だとしたらぶっ殺すぞ」
わたしの周りにはいつでも
歌恋何度でもわたしにトスあげてよ
綾瀬さん後ろにはわたしがいます
綾瀬、おまえは最高のセッターだ。
いつでも一緒に戦った北一女子バレーのみんながいて、、、
歌恋ちゃん頑張れ!
歌恋行ってこい。
背中を押してくれる幼馴染がいた。
「わたしっ、、、」
みんながいてくれたから頑張れたんだ
フラシュバックする最後の試合
今までのバレー人生
いつだか岩ちゃんが及川に言っていた言葉が頭に浮かぶ
バレーはコートに6人だべや!
わたしは、、、
「わたし、、バレーがしたいっ」
溢れだす涙
バレーはわたしを嫌ってはいなかった
バレーはわたしを待っててくれたんだ。