第4章 高校
綾瀬さんがきて入部届けを持ってきた
この学校はバレー部はほとんど北川第一の選手ばかりだ。
俺らもまた北川第一からこの学校へ来たんだ。
1つの理由としては俺らの幼馴染歌恋の兄。
綾瀬昴さんがいるから
昴さんもまた北川第一出身でバレー部の主将だった。
歌恋ちゃんは全中からバレーをやめた。
あんなに大好きだったバレー。
小さい頃から俺らと一緒に地域のバレークラブにも通っていて
去年の全中で折れたバレー精神
歌恋ちゃんは怖いと泣きながら言ったんだ。
でも、俺は歌恋ちゃんにはバレーに関わってほしくて
あの後もバレーに誘ったりもしたけど
断られ続けた。
ならせめて近くにと思い青葉城西高校への受験を進めた。
俺も岩ちゃんも青葉城西への進学は決めていたからすんなりOKしてくれた。
バレーに関わってほしい
それは兄の綾瀬さんも一緒だったらしく話をしたら
青葉城西のマネにでもと。
ただ歌恋ちゃんにはその話はしてない
「ねえ、歌恋ちゃん」
俺らのやり取りをみていた歌恋ちゃんに話しかけると
「なに?」
と隣の俺を見る
見に来るだけでもと思い口を開こうとするが
彼女はそれをのぞんでいるのか
断られたらどうしよう
とかそんな気持ちが邪魔をする
歌恋ちゃんの顔を見ると羨ましそうな
なにかを欲しそうな
そんな表情をしていた
歌恋ちゃんは本当はバレーがしたいんだ。
「今日さ、部活みにこない?」
ねえ、正直になっていいんだよ?
「みにいくだけなら。」
と歌恋ちゃんはそう答えた。