第3章 さーん
オモカゲに追い詰められた中、ゴンはレツを指す。
彼女は抱えていた人形に短剣を刺していた。
狼狽えるオモカゲにクラピカが詰め寄り
クラピカの問い掛けに対するオモカゲの返事に応えたのは
パイロを弄ばれ、オモカゲを鎖で捉えたクラピカでも
暗殺稼業に業を背負おうとしたキルアでもなかった。
動いたのは一人の少女、レツだった。
レツは閉じた瞳の中で
オモカゲとの日々を思いながら、オモカゲにとどめをさした。
オモカゲは最期の力で再び人形を動かした。
その中を本物の幻影旅団メンバーが現れた。
フェイ「やぱりここに居たね」
シャル「大分遅れちゃったなぁ」
だが生き返った人形たちも、
本物の幻影旅団メンバーとヒソカの前では歯が立たなかった。
ヒソカとクラピカ、そして合流した幻影旅団メンバーたちは、
共通の敵相手に共闘したまでにすぎないことを交わす、
フィン「鎖野郎…お前はいつか必ず殺すからな」
フェイ「それまで大人しく待てるね」
そして幻影旅団メンバーは散っていった。
の横を通りすぎる時
フェイ「大人しく待てろとワタシ言たのに
お仕置きするね。
何故ワタシがお前のために動かなければいけないね。
気に食わない女よ。
後で覚悟しておくね」
フランクリン「ヒソカ。
お前も殺すからな」
ヒソカ「怖い怖い…♥」
フェイタンがに残した言葉は
フランクリンとヒソカの言葉にかき消され
他の人には聞こえていなかった。
キルアを除いて、は。
全てが一段落ついたところで
レツが燭台の炎を持って洋館へ消えていく。
しばらくして洋館は炎に包まれた。
レツ「今を、生きさせてくれてありがとう。」
ゴンとキルアに、束の間の今を生きられることに
感謝の言葉を述べながら。
全てが、終わった。
、