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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第10章 異世界紳士と秘密情報


勢いよく目の前のドアを開ける
A練の屋上に出る

少し先には今さっき到着したヘリコプターがある


…ん?
これ、見たことある…


「このヘリZI7のものではなく
lexxのヘリですね…」


フィルが言ってから気がついた
そうか… だから見覚えが…


ん…? でも誰が…?


もしかしたら、ホールさんかもしれない…!




「フィル、ティナ、ここから逃げましょう」



ヘリコプターから出てきた人物が
私たちに呼びかける

…どうすればいいか分からない



「どうしてここにネシスがいるんですか?
ティナに近づくなと…
言ったじゃありませんか」


ヘリコプターから出てきたネシスさんが
ゆっくりとこちらに近づいてくる

フィルが咄嗟に私の腕を掴み
正面から抱きつくような体制にさせる


「必ず守りますからね…
だから安心してくださいティナ…」


フィルは小声でそう言ってくれた


…怖い


ネシスさんが結局はどっちの味方をしてるのか
lexx? ZI7?

呼ばれたのはZI7
そしてZI7の人間がlexxのヘリで来た

…どうして?


「折角助けに来たのに
そんなに警戒しなくても
いいんじゃないんですか?」


「lexxとZI7の二重スパイの分際で…
ネシスは今はどちらの味方なのですか?」


「建前はZI7ですよ
そうでもしないと
この国にヘリで入れませんからね
でも本心はlexxですよ
ティナとフィルを助けに来ました」


それは本当に信じていいの…?


「それなら、
これからUSBメモリも受け取ると思いますが
lexxならそれを私に渡してくださいね」


「ええ、もちろんそのつもりですよ
お2人はこのヘリの中に隠れてください」


私、これ乗ったら
そのままZI7に連れていかれないだろうか…?


「ティナ…
信じてヘリに乗りましょう
大丈夫です、私が守りますから
だから手を離さないでくださいね」


フィルは私の手を繋いだまま
フィルが乗ってきたヘリに乗り込む


そして身を潜めていたら…
屋上に誰か入ってきた


「ZI7幹部のネシスと申します
USBメモリの解析のために受け取りに参りました」


そう言ってネシスはUSBメモリを受けとって…


「では、これからlexxに帰りましょうか」


そう言ってネシスの操縦でヘリが飛び立つ
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