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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第10章 異世界紳士と秘密情報


「私、フィルさんの縄なら解けそうです
後ろ向いて貰っていいですか?」


器用に縄を解けば自由になれるかもしれない
フィルさんの後ろで縛られている手の縄を見る


「…なるほど、いけそうです」


そして
私もフィルさんと背中合わせになるようにして
先程覚えた縄の絡まり方を思い出す

私自身も手を後ろで縛られているから
このような方法しなかい…


ここをこうして…
この縄を下に通して… あとは…


「ティナすごいですね…!
解けましたよ…!」


良かった…!
とりあえずフィルさんを自由にできた…!

その後
フィルさんが持っていた
護身用ナイフで縄を切っていく


「ありがとうございます!
どうやって出ましょうかね…」


完全に自由になれた私たちは
脱出経路を考える


「部屋には窓がありますが…
流石に怪しいですね
除いた瞬間撃たれる可能性も有り得ますね」


オマケにここが何階かも知らない…
少し危険な気がする


「建物内から出ますか?」


「そうしましょう
それと… USBメモリを取られました」


それもそうか…
USBメモリが無いと今日の収穫が無い…
でも今は…


「生きて逃げる事を
最優先にしましょうフィルさん」


「…フィル」


「え…? 知ってますよ…?」


「フィルと呼んでください
でなければ、私もティナ王女と呼びますよ♪」


「それは恥ずかしいのでやめて下さい
5歳までしかいなかったので…
まぁ一応、王女ですけど…
独り放浪旅と特殊な仕事の人生が大半なので…
慣れてないんですよ」


「16歳にして波乱万丈ですね…
流石、ティナ王女♪」


「だからそれはやめて下さい…
フィル、行きましょう」

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