第3章 壱点ニ お手伝い〜政宗〜
「咲良姫様!そのようなものは私達にお任せください!」
「しかし、私がしたいなので……そこをなんとか……。」
私は、女中の人に頼み込んでいた時
「なんだ?」
と台所に入ってきたのは、政宗であった。
「ん?ああ。なるほどな。じゃあ咲良、俺と一緒にやろうぜ。お前らは下がっていろ。」
「政宗様……しかし。」
「大丈夫だ。」
と政宗は女中の頭をポンポンと叩く。
女中は一気に顔を真っ赤にさせる。
そして、スサササと出て行った。
「……うわ。」
「何か言ったか?」
「別にありませんよ。」
私は、にっこりと微笑む。
そして、二人で食器を洗い始めた。
「らーらーら ららら らららー らららら ららら♪」
「なんだその歌?」
政宗はくすりと笑って聞いてきた。
「私がいた時の流行っていた曲。……ピアノ弾きたいな。」
「ぴあの?」
私は、ピアノの説明をした。
「……私は、一応そのピアノが弾けるの。」
「ふーん。琴とか笛は?」
「一応かな?楽器は大体全部弾けるよ。」
政宗は、いいこと聞いたかのように笑顔になり