第3章 壱点ニ お手伝い〜政宗〜
「じゃあ、今度俺の御殿で弾けよ。」
「え?いいの?」
私の心の中は、信頼してくれたではなく、楽器に触れられるという喜びでいっぱいであった。
「ああ。琴でも笛でも用意しといてやる。」
私は、そのとたんパアッと明るくなり
「うん!じゃあ、明日でもいい?」
「ああ、大歓迎だ。」
と言って、政宗は私の頭をなでる。
「ありがとう!あと、手伝ってくれてありがとう!」
と言って、私は子犬のように自分の部屋に戻っていった。
【政宗目線】
咲良は、喜んでいる犬のようにかけるいった。
明日か……
別に今日でもよかったかもな。
俺は、さっきの約束に少しだけ損をした気がした。