第3章 壱点ニ お手伝い〜政宗〜
しゅっ
家康は、襖を開ける。
そこには、ほっと安心したみんながいた。
しかし、上座に座る信長様以外の人だけが、
「咲良、なぜ隠していた?」
「えーっと……。私は、ただの女ですから言う必要はないかな、と思って?」
なぜ、疑問とツッコまれた、家康に。
「はあ……もういい。さっさと、朝餉をしよう。」
どうやらみんなは、私たちを待ってくれたようだ。
「はい!」
私は、笑顔で返事をして自分の席に着く。
「はむ〜♬」
ミとドの音が楽しそうに鳴り響く。
朝餉が終わると、さすがに何もしないということは嫌だったので女中さんたちの手伝いをしていた。
が……