第42章 ハミト 戦(1)
陣営に着くと、私と百合子は手当をした。
「義元さん、大丈夫ですか?」
「うん。一体、誰がしたのかはまだわからない。小梅。」
と小梅さんが現れた。
「あの森に行って、偵察をしてきてくれ。見つかったら、全員殺せ。いいな?」
「御意。」
小梅さんは風の如く消えた。
手当が大体終わる頃には昼になっていた。
謙信様と信玄様、幸村は戦に行った。
佐助くんは、謙信様の護身として戦に向かったのだ。
「咲良姉上……話が……。」
と百合子が呼ぶ。
「どうしたの?」
私は、百合子の方に向かう。
「姉上に伝えないといけないことがあります。実は……。」