第42章 ハミト 戦(1)
『現音姫が死んだ。』
百合子は、静かに言った。
「……!!?い、いつ?」
「姉上が気絶していた時です。」
私は、奏耶さんのあの笑顔、音、優しさを思い出した。
そして、目から温かい水が流れた。
「百合子……知らせてくれてありがとう……。ちょっと、疲れたわ。先に休むね。」
私は、トボトボと歩いて行った。
【百合子目線】
姉上……
ずっと黙ってたのが悪いのよね……?
私も姉上の後を追うとした時
「止まれ。」
「!?」
「一緒に来てもらうぞ。」
私は急に気が離れ、眠ってしまった。