第42章 ハミト 戦(1)
「百合子、幸村に何かしたの?」
「え?えーっと……耳元で囁いたら急に大声をあげて、喧嘩になって……。」
あ、幸村ごめん。
妹が……。
「お前ら楽しそうだな。」
「信玄様。全く楽しくないですよ。」
「幸助嘘つきすぎ。」
「俺は幸村だー!!」
私と百合子は思わず、笑った。
「あはは!いつもこんな感じなんですか?」
「三人とも面白い!あはは!」
「やっと笑ったな。」
と信玄様が言った。
?
「お前ら全く気づいてないな。戦を始めると言ってからずっと元気がなかったじゃねーか。」
と幸村が百合子の頭をコツンと軽く叩く。