第5章 【4】
【楽side】
天「ねぇ。その緩みきった頬どうにかしたら?」
楽「…緩んでねーよ。」
そう天に言われた俺はスマホから顔を上げて天を睨んだ。
つもりだった。
天「何その顔… 全然怖くない。せっかくのイケメンが台無しだから、早くなおしてよね。」
楽「ん…はぁ!? お前…たまにすごいこと言うよな。」
天「前言撤回。なに赤くなってんの? 気持ち悪い。」
楽「あ!?てめぇいい加減に…!」
そう俺達が軽く(?)ケンカをしてると…
龍「ちょっと!2人ともケンカは良くないよ!!」
案の定。いつものように、龍がとめにきた。
天「……どうせ。好きな子のラビチャでも手に入ったんでしょ?」
(ギクッΣ(=ω=;))
龍「その反応。図星だな楽(笑)
どんな子??」
正直どう答えていいか分からなかった。
確かに好きだ。 だが、まだ会って間もない為、ハッキリとどんな人か言えそうになかった。
楽「可愛いけど、綺麗な人(笑)」
とりあえず、そう答えておいた。
天「へぇ。楽の事だから、蕎麦を配達に行った時にでもコロッといったんでしょ?」
(ギクギクッΣ(=ω=;))
楽「お、お前には関係ないだろ!」
(こいつ痛いとこついてきやがる。)
天は何かと鋭い。今も余裕の笑みをこちらに向けてきている。
龍「そうなんだ。今度俺たちにも紹介してよ。」
天「龍。それは楽が上手くいったらの話だよ。」
そう言ってこちらに向かって微笑んでくる天に少しだけ、腹が立った俺は…
楽「あぁ。わかった。」
やってやるという顔で返してやった。
そして、再びスマホへ顔を向けた。
『涼乃です!よろしくお願いします!』
楽「よろしくお願いします。 良かったら明日。飯行きませんか?」
涼乃さんの年齢が分からなかった俺は一応敬語で返しておいた。
明日は1日休みだ。 涼乃さんと過ごせたらどれだけ楽しいか。
そう考えていると、すぐに返事が来た。
『はい!私も暇なので。お願いします!』
俺は心の中で大きくガッツポーズ(笑)
楽「じゃあ。明日の10時にアイナナ公園の前で待ってます。」
そう送って俺はスマホの電源を落とした。