第6章 衝撃とあんみつ
?「それにしても、レシピどおりにしてはその材料ちがくないか?」
「あ、これはですね。私アレンジが趣味なんですけどこっちのほうが深みが出る気がして。」
?「…なるほど。勉強になるな。」
「お兄さんも料理します?わたし趣味でここのサイトに上げてるんですよ~」
?「へえ、ハンドルネームきいても構わないか?」
「ええ、大丈夫です。”クリームぜんざい”です。」
?「…え、まじ」
「はい…。え、なにか?」
?「いつも、参考にさせてもらってます。あ、聞いといて名乗らないのも失礼だな。…あ、”あおぴょん”です。」
「え、ご本人!!!なんか、アレンジとかほざいてごめんな」
あ「それよりさっきのアレンジ詳しく聞かせてくれ。」
お兄さん、もとい”あおぴょん”さんは、怒る事もなくわたしの話をききたいとせかしてきた。
まあ、いいかと思いつつ買い物をすませレシピ談に花を添えることになりました。
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青「引き止めて申し訳なかったんだが、仕事にもどらなければ。」
「あ、そうですよね。じゃあ、私はここで。」
一向に立ち去ることのないあおぴょんさんに、なにか、と問えば
青「ま、また話を聞きたいんだが連絡先をきいてもかまわないか。」
イケメンさんなのに、若干声が小さく自信なさげの姿に思わず笑みがこぼれそうになった。
「私でよければ。」
あおぴょんさんと、無事連絡先を交換し、ハンドルネームではなく改めて名前を名乗り、別れた。
青山さんか。あおぴょんさんって写真も綺麗だしレシピ分かりやすくてすごいなあと思ってたけど、まさかイケメンだとはなあ。
なんとなく、浮き足立って自宅に帰りお茶菓子製作に没頭した。
その後、予定より早くに宏弥から、迎えに行くという言葉で
もう一つの衝撃がまっているとは思いもしなかった。