第4章 ☆03
「…そうゆうことですね
まあほんとはあれだけじゃないんだけど
わたし、何個か能力持っているから。
それで体術とか、色々習って
だから普通に戦えるし
化け物だけじゃなくて人も、たくさん殺してた。
だけど、わたしは逃げたの
もう嫌だった
わたしたちはいずれ処分されてしまう。
だから逃げたの
なのにわたしは捕まってしまった
母親を殺すか、自分が死ぬか
選ばなくてはいけなかったのよ」
いつの間にか震えが止まらなくなっていた
フェイタン「立てるの疲れたよ」
そう言ってあかねの横に座った
フェイタンと肌が触れると
いつの間にか、震えは止まっていた
「…だけど、わたしはずっと騙されていたの
父親は死んでなんかいなかった
わたしを捕まえていた施設の、長だったのよ。
ハ、
流石に父親は殺せない。
わたしと同じ人がたくさんいるんだもの
戦っても勝てない
だから自分が死ぬことにしたのよ」
、