第1章 出逢い
ところが、駅の近くまで来た時、事件が起こった。
「ねぇねぇ、キミたち可愛いねぇ!俺らと遊ばない?」
4、5人の男の人に囲まれてしまったのだ。
美鈴を見ると、美鈴は相手を睨んでいた。
美「あなた達に構ってるほど暇じゃないんで、通してください」
きっぱり言ってのけて、私の手を引っ張りながら抜けだそうとしてくれた。
でも…。
「おっとぉ!通すわけにはいかないなぁ」
男たちは美鈴を力一杯押した。
女の美鈴が、勝てるはずもなく突き飛ばされてしまった。
怜「美鈴っ!?」
美鈴に駆け寄ると、美鈴は手を怪我していた。
怜「美鈴、大丈夫?!」
美「大丈夫、大丈夫だよ…」
いつだって私に弱いところを見せて来なかった美鈴は、今もなお私には弱いところを見せようとしなかった。