第5章 記憶喪失　美鈴said

私はお医者さんに連れられ、検査を受けた。

医「えー、森田さん。脳の異常は見られませんでした」

美「そうですか。でも、名前とかいままでの事とか思い出せないんです」

医「そうですか。何か心に負担のかかる出来事があったのかもしれませんね」

美「心に負担のかかる事…ですか」

医「私が知っている限りでは、丘の上の小さな小屋で発見された、という事だけです」

美「丘の上の小さな小屋…」

思い出そうとした、その時。

美「頭が…痛い」

頭に激痛が走り、記憶を手放した。